ひろしの視点

天皇陛下のご譲位と女性宮家

天皇陛下の譲位についての法案が提出されました。今国会で成立するのは確実で、静かな環境で審議がされることを望みます。出来れば全会派一致で成立してもらいたいと思っています。

以前の「ひろしの視点」にも書きましたが、私自身は皇室典範は皇室の方々でお決め頂き、我々国民はそれに従えば良いと考えています。その意味では、本来、皇室典範については国会で議論すべき内容ではないと思っていましたが、現行憲法下では、皇室典範の改定には国会の議決が必要なのでやむを得ないといったところです。本来は憲法を改正して、皇室典範には国会は関わらないと決めるべきだと思います。日本最高の権威に我々が口を出すべきことはありません。

そして、この法案が審議される前に、秋篠宮家の眞子様のご婚約についての報道がされました。大変悦ばしいことですし、心からお祝いを申し上げたいと思います。

一方で、女性宮家創設についての議論が加速するであろうことは想像に難くありません。一時沈静化していましたが、今回のご譲位、そしてご婚約報道をきっかけに、この議論も再燃してくるでしょう。実際に民進党がとても前向きであるとの報道があります。

日本のこれまでの皇位継承は、男系に限っていたことは明白のことです。女性天皇は存在しても女系天皇は存在しませんでした。女性宮家を創設することは女系天皇への道を開くことになるのではないか。その危惧は理解できます。

日本の天皇は万世一系ですが、女系天皇を認めたらその万世一系が崩れることになりはしないのか。それで皇位の正統性が保たれるのか。男系を維持しておかないと、将来の天皇制廃止論が出てきた時に、阻止出来なくなるのではないか。これも考慮すべき事柄になってくるでしょう。

vol33-1しかし、そもそもは皇位継承については、我々が口を挟むべきことではなく、皇族の皆様でお決め頂くのが本来の形であろうと思います。皇族でもなく、皇位を継承するという重みを一切感じることの出来ない我々が、このことについてああでもない、こうでもないと議論すること自体が自らの分をわきまえない無礼者であるという気がしてなりません。

やはりここは、憲法第二条(*)を改正して、皇室典範その他、皇室に関することに国会は関与しないと規定すべきと考えますが、なかなか少数意見ですね。

しかし、皇位の安定的継承は、我が国の存立に係る重大な問題です。これも国民的議論という名のワイドショーネタにせず、静かな環境の中でお決め頂けるような環境整備をしていかなくてはならないと強く感じています。

(*)日本国憲法 第一章 天皇

第二条  皇位は、世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところによりこれを継承する。

-「ひろしの視点」第33号(2017年5月)より-


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